大阪万博に行って来ました。2


ご多分に漏れず、私も予約は全滅でした。

ネットでの三日前予約において、アクセスするまでに1時間待ち、とか表示されてやっと入れた!と思いきや、すぐさま『あなたは時間切れです。また並んで下さい。54321名あとに案内します。』みたいな表示が10回くらい出て、2時間くらい格闘。
 少し落ち着いたな、といった印象で中に入るも当然のことながら車椅子の人のみの予約は◯印がついているものの普通に入る人の枠は全部✖印!
 まあここは人気パビリオンは諦めて、外歩き優先で行こうと自分を納得させました。

ただ一つだけ見たいところがあって、それはパソナ館でした。
なので、東ゲートから入って、大屋根リング沿いに歩いて、入れるパビリオンに入りつつ、パソナを目指す、という計画を立てて、それを実行しました。

 最初に目にしたはネパール館。
工期も遅れて、コンテンツ到着も大幅に遅れて最近?やっと見れるようになったみたいな情報を得ていて、かの辛坊治郎さんなんかは、『もう建物あるんだからお土産物並べればいいじゃん!って思ってたら、実際そうなってた。苦笑』とおっしゃっていたので、期待もぜず展示室に向かいました。もうガラガラです。
 しかし豈図らんや、見応えありました☆

 私の専門分野に近いから、ということもあり、お宝ザックザク♪
↑の法具や神像なども高さ=1.5mくらいあって迫力満点!! 優美な曲線に直線的な構成。カッコいいです!

↑のような、曼荼羅を宝石で作ってしまう根気にもやられましたね。緻密な仕事で頭が下がります。

展示即売のコーナーもあり、そこで並べられている神像・仏像・法具などもレベルが高かったですが、純粋に展示のために持って来られた宝物はどれも素晴らしいものばかり☆ 私はここで2時間くらいいてもいいな、と思えるくらいでした。

 初っ端から大満足のパビリオンでした。
階下の飲食コーナーにあとで来ようと誓い、道を急ぐことにします。

 次に入ったのはサウジアラビア館。
ここは割と評判が良いパビリオンなので、入れそうなうちに入っておこうと。
迷路みたいな建物構成が素敵でした。
サウジって徹底的にイスラム教の国なので、人形(ヒトガタ)な物はご法度。
だから神像のような偶像は排除され、ブティックのマネキンですら首から上は無い状態でないといけません。
畢竟、物品は装飾的なものになり、生身の人間が強く押し出されます。
ですから演奏会にうまく合えば、その体験は素晴らしいものになるでしょう。
しかし展示物としてはこの制約のため、アッサリしてしまいます。
どうしても映像中心な展示となり、今回の場合、次の万博の宣伝(リヤド)や冬季オリンピックの紹介に力点が置かれていました。
あと、未来の都市計画映像が最後のほうにあり、湾岸地域をどう開発するか?というテーマで展開。
その風景はとても魅力を感じました。NEOMという計画ですが170kmにわたって万里の長城みたいな建造物を作り、そこに「人間生活を集約して、エネルギーもカーボンゼロを目指そうという壮大なもの。そもそもサウジは産油国でオイリーな印象が強いわけですが、そんな国が自然エネルギーを標榜して、都市エリアを極小にする、というコンセプトは驚きます。もしかしたらバブリーなドバイの向こうを張っているのかな?とも思いました。それはそれで国家のスタンスとして見事です☆
この未来都市にも興味がありますが、樹木の無い、山肌だけで構成される起伏に富んだ地形に魅了されました。見たことが無い風景であったので、自然そのままの状態の、その地域にいつか必ず行ってみたい!と思わせました。

 いずれにしても、神像・仏像オンパレードなネパールと好対照を成していましたね。

 さらに私の予定に入れてていたインド館が現れたので、入館。
彼らはインドという呼称ではなく、バーラトという国名を主張したいようです。
日本が自分の国をジャパンと呼ばないように、インド人も自国をインドとは呼ばないとのこと。
『マハーバーラタ』という有名な叙事詩がありますが、あれは『マハー バーラト』ということで、直訳すると『偉大なるインド』ということになりますね。
 などということはさておいて、インド館。
正直やっつけです。笑
適当に済ませていますね。
でもそれがインドらしくて微笑ましかったです。
インドってそもそも自国の文化を輸出することに熱心ではなく、他国の文化を輸入することにおいてもかなり消極的です。
ヒンドゥー教自体が、血の宗教であり、外国人は全てアウトカースト。自分たちの下に位置づけられます。
『外国? 興味ないねー★』 がインド人の正直なところ。
こんな世界的な文化祭など、お付き合いでしかないのです。
それが今回、パビリオンを見て、確認できたので満足でした♪

 時間はまだ早かったのですが、10時40分くらいにブランチを取ることにしました。

ここはお約束のインドカレーにせんといかん!と思って迷わずインド館でバターチキンカレーとナンのセット(2200円)を注文。
アイスチャイも合わせて頼みました。
館内に飲食出来る椅子・テーブルは無く、隣の大屋根リングの下で食べることになります。

これで合計2800円!!!
メチャクチャ高いですね。
そして不味い!!!!!笑
アイスチャイもぬるい★笑

しかしこれも体験ですよね。何事も。
成せば成る。成さねば成らぬ、何事も・・・・。(遠い目