大阪万博に行って来ました。3


 大阪万博では8時間、現地にいたので、それなりにたくさんの見聞があり、言いたいことも山程ありますが、それはそれ。
最後は絞ってお話をしたく思います。

 いくつか入ったパビリオンの中でも最も人気なパソナ館。

ユーチューブのオススメ動画でも、どこでも大抵ベストテンにランクインするほどの人気館です。
もちろん予約は取れなかったですが、「並ばないで!」と叫ぶオジサマを尻目にうろうろしてるとしばらくしてコソっと「じゃあ並んでいいよ♫」とお達しが出る、という情報を得ていたので、その通りに行動すると、かなりスンナリ入れました⭐️

 これでもか!これでもか!のクオリティの高い展示を見て驚きました。これが本来あるべき万博のパビリオンなのね!と、至極納得した次第。

最初の展示物は、『生命進化の樹』

地球の生命の歴史を11層の地層で表現しているそうです。 
写真は裏側から見たもので、AI とか GAFA とか書いてあります。

次の部屋に進むと、素敵にライティングされたアンモナイトやアンモライト。

アンモライトとは、化石になる過程で貝自体が押しつぶされ、そこに炭酸カルシウムなどの鉱物が入り込み化学変化を起こしてキラキラ光るようになるのだとか。不勉強だったもので、そうした化石の存在自体を知りませんでした。

アンモナイトを中心に集積しオプジェ化した化石もウットリです。

 そうした太古の展示から一転、時は未来に移り変わります。ネオアトムが地球を救うために奮闘した末、命に関わる負傷をしてしまう映像が流れます。

次の部屋にはiPS心臓と心筋シートが赤い培養液の中にゆらゆら蠢く展示が並びます。

さらにブラックジャックが登場し、iPS心臓移植によってネオアトムを救った映像が映し出される、という流れ。

 そして未来の医療や未来のベッド、未来の介助用具などが展示され希望に溢れていました。

未来のカテーテルは血管内に入り込み、自動で異物を撃退してくれたり、弱っているところを手術してくれたりします。

未来のベッドは、心拍数や呼吸を測定して、臨機応変にベッドの形が変わったり、音楽が鳴ったり、アロマの香りが出てくるそうです。(ミネベアミツミさんの提供。)

メインの大空間には大小25個の液晶パネルキューブが設えられていて、30分に一回、映像ショーが行われます。

映像ショーの合間には未来都市のアニメーションが写し出されています。 昼夜の時間の流れが綺麗に表現されていました。

ブラックジャックに誘導されたネオアトムが、生命の起源から未来に至るまでの【命のバトンリレー】を解説し、命、自然、環境を大切にしようと呼びかけるメッセージは分かりやすいし、とても真っ当です。終わったた瞬間に拍手が起こるほどでした。
やはりこの映像ショーがパソナ館のハイライト。
液晶キューブが縦横無尽に動きながら大音響で展開する、といった見せ方は今まで見たことの無いもので、驚きましたし、大変盛り上がりました。

次に地中に潜って、我々自身がまるで微生物になったかのように錯覚させるインスタレーションと映像の部屋があり、小さな命の大切さも訴えています。

そしてブラックジャックが、『私達人間の体内にも数十兆個の微生物がいて、大切な役割を果たしているんだよ。』と教えてくれます。

 アトムが間隔をはさんで3回。ブラックジャックも1回ズレて3回登場する、その構成の妙に唸らされましたね。
(まるで輪唱みたい☆)

展示物 → 映像 → 展示物 → 映像 → 展示物 → 映像 → 展示物 → 映像 → おみやげコーナー 

ザックリ言って、サンドイッチ状態になっています。

単に映像を見せるのではなく、展示物を巧妙に挟みながら物語性をキープして見せていく手法はよく練られています。
本当にお見事!!!

 全体として、フランス料理のフルコースを頂いているような感覚になりました。
あるいは緻密に計算された交響曲を聞き終えたかのような感動さえありました。

まさにお腹いっぱいな感覚でパビリオンを出て、もう帰ってもいいくらい充分楽しんだな、と思いました。
10時に入ってパソナ館を出たのが13時。3時間で食事もしたし、充分楽しめましたね。

 もう帰ってもいいくらいに思いましたが、大屋根リングをまだ登ってませんでしたし、パビリオンの外観なども撮影したかったので、疲れない程度にぐるぐる回りました。(パビリオンもいくつか入りました。)

最後にまたネパール館に行く、と決めていたので、再訪。

チャイのかき氷を購入して、ライオンくんに食べさせてあげました♪