日曜教室では、以下の要領で人物写生会を行います。
● 日程 : 2020年12月13日(日)と20日(日)
● 時間帯 : 10:00-13:00
20分ポーズ × 6回
● モデルさん : 高校2年生の女子(基本固定ポーズとなります。)
● 場所 : 衣笠洋画研究所
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今日(11月25日)、生徒さんに人物の顔を油彩で描くデモンストレーションを行いました。(1時間半くらい。ベニヤ板で。)
似せることを目的とせず、基本的な構築の仕方をレッスンしました。
顔で一番むずかしいのは、何と行っても鼻です。
皆さん、鼻の穴をグリグリ描いてしまいます。
しかし、鼻は大きく、正面、側面、下の面、で捉えないといけません。
さらに下の面は複雑な入り組みをしているので、それを細かい面で捉えて行く必要があります。
そして、顔全体で注意しなければならないのは、顔面の正面・側面です。
上図のように、骨格を基礎とした【結節点】と、それらを結んだ【稜線】とで、構築していきます。
これにより、顔面の正面と側面とに分かれ、安定した仕事をする土台が出来ます。
ちなみに頭蓋骨を見てみましょう。
このように、顔面は割とハッキリ、正面・側面に分かれていますね。
それに対して、頭頂の骨は半球体をしています。
脳みそを守るために、一番安全な形が球体だ、という自然の答えは合理的で驚かされます。
(点での衝撃が広く分散するからです。)
顔面に戻りましょう。
顎から耳たぶの下まで稜線が伸び、そこから首筋を通って、胸骨に至ります。
首は円柱としての意識と、正面・側面を意識した多角形の折衷として捉えるとうまく描けます。
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人の顔を描く楽しさは、ベースとしての面の構成を描いた上で、目・鼻・口を描いてその人の個性を出すことにあります。
似て無くても、その人の雰囲気とか、精神性を描出することが最大の楽しみになります。
そしてそれら明確なパーツが比較的プレーン(平ら)で、ふくよかな肌と、どう連結するのかが腕の見せ所であり、発見の喜びがたくさんあるのです。
今回の人物では、顔を中心に描いてみても良いかもしれません。
どうぞふるってご参加下さい。
* メールにて、事前連絡をして下さい☆
kinuken@jcom.home.ne.jp 田所まで。 (kinuken.aonosikou@gmail.com でもOKです。)