美大受験生のために、基礎的な静物デッサン力向上を目的として、講師である私が3時間ほどでデモンストレーションしました。
モチーフは、金属ダクト ポラロイドの三脚 かぼちゃ 電球 の4つです。
まずは、構図から取って、アタリを取って、形の概略を大雑把な線で描いていきます。
次の作業は、モチーフの形態感を表す調子を塗っていくことです。
円柱や球体や直方体に還元して取り組みます。
次の作業は、台の調子です。
ここでザックリ空間表現をしておきます。
ここまでで約1時間半となります。
そして、これがいわゆるベースというものになります。
ここから後半戦へと移りますが、まず最初に陰影部分を布でよくよく擦ります。
テクスチャ―の差をつけることによって、以降表現をしやすくなります。
ここでは、主に暗いパートを描き起こしています。
擦った部分は全体にヌメッとしているので、そのテクスチャ―を活かしつつ、形の肝になる部分を、4Bや5Bの鉛筆を立ててゴリゴリ描き起こします。
明るい部分のディテールを描きます。
これで一応全体に一通り描けた感じです。
そして最終的には下のようになります。
最後の仕事としては、やはり形態感と空間感、この2つの【構造】に意識を戻して調整します。
さらに”絵”になるように、工夫を加えて仕上げます。
以上約3時間での工程です。
当研究所では、常にこうしたデモンストレーションをして、生徒さんに分かりやすく解説しております。
生徒さんの絵に手を入れるより、最初から最後まで描いて説明した方が絶対に伝わりますし、学習になります☆