大阪万博に行って来ました。1


 8月25日(月)に、大阪は夢洲で開催中の万博に足を運んでみました。
大阪行きの理由は他にあったので、あくまでもついで、といったスタンス。あまり隈なく探索しようとは思ってませんでした。
3回に分けてレポート致します。

 初回はパビリオンと建造物

外からであっても全部見たわけではないので、その中で気に入った建築をピックアップします。
でも、15年前の上海万博を実見している私の目には、今回の万博、とても地味に映りました。
そろそろ外見の派手さで勝負するの、やめませんか?という万国共通の認識があるのかもしれませんね。

まず紹介したいのがゲートです。

これが素晴らしい☆
上面は水平でいながら大きく広く、そして下部において曲線美があります。写真だとわかりづらいですが、縦にも横にも曲線が施され、優美なこと、この上ないです。

これを見るだけでも、万博を訪れる価値はある、と断言させていただきます。(誰もそんなこと言ってませんけどね。)
さすが日本の感性。 誇りに思います!

 次は住友館

 とても人気のある館で、中には入ることは出来ませんでしたが、建築物としては面白いデザインですね。
下に行くほどピースが細かくなり、複雑性も増して行きます。下方に重きを置くのはアジア的感覚だと思います。

 次は大屋根リング

 今回の万博を特徴づける最大な貢献物です。
開放的でいて巨大。だいぶ月日が経ってもいるので、変色していましたが、歴史と記憶に残る名建築と言えるでしょう。
この上をエレベーターに乗って上がって散歩出来るのも秀逸です。

 次は韓国パビリオン。

 この巨大な液晶スクリーンが素敵です。まさに韓国の得意分野。ソウルに行ったときも、外付け巨大モニターに度肝を抜かれました。内容的には韓国の観光名所を紹介するものだったと思いますが、韓流ドラマファンとしては、とても有り難い映像でした♪

 次はアゼルバイジャン館。

 まさに万博パビリオンの優等生。水に曲線美に人体美が組み合わさって魅了します。
みんなが納得する建物です。

 次はサウジアラビア館。

 サウジは大国なので、いつでもアッと言わせるパビリオンを提供して来ます。
今回は建物だけでなく、樹木とミストを組み合わせて他との差別化を図っていました。
中の展示はあまり印象に残ってませんが、スマートだったと思います。

 次はウズベキスタン館

 鋭角的でカッコいいですね☆ 
中には入りませんでしたが、屋上の迷路を探索出来るようです。

 次はイタリア館。

 不思議なデザインです。ローマ時代のコロッセオと現代建築とがマッチングされいてるイメージでしょうか。いずれにせよ、アート大国のイタリアが気を吐いてくれないことには万博は成り立ちません!その点、今回のイタリアパビリオンもとても面白い建造物となりました☆ 大阪万博ではブッチギリの一番人気!! 普通に並ぶと5時間待ちだそうです。3回以上行く人がやっと見れるものだと思います。

 次はトルクメニスタン館。

 メルヘンチックでファンタジック。 映像も組み合わさって気合いを感じます。ハリボテであっても、これくらいやってくれれば満足出来ます。

 次はポーランド館。

 面白い木組みだなあ、と思います。シンプルに見えますがけっこう複雑。そして優しい印象があり、豊かな表現だと思います。

 次はフランス館。

 手前に白い彫像があり、奥に優美な建造物があります。
さすがモードの国=フランス。 芸術の都=パリを擁する国家の矜持を感じますね。

 次はオーストリア館。

 五線譜をモチーフにしたデザインだとか。今回の万博の中でも1~2位を争うほどの奇抜な建物です。こういうのが無くっちゃ、お祭り騒ぎにならないよね!といった面目躍如のパビリオンでした。

 最後に紹介するのは日本のnull2です。

 落合陽一氏がプロデュースする館であり、コンセプトも難解ながら建物も難解で、アートアートしていて面白いです。
午後遅くに入ったので、企画には参加出来ず、ただ急かされて見るだけ。立ち止まったら矢のような叱責=注意があり、1~2分で出なければならないトホホな館でした。

*     *     *     *     *

総括

各国パビリオンは大屋根リングの中にコンパクトに収納されていたため、一つの建物をぐるっと回って鑑賞することは出来ませんでした。つまりだいたいにおいてファサード(正面)勝負となっていました。それでいながらそれほど凝った作りのパビリオンが無く、やや期待外れでもありました。
少なくとも子ども心に訴えるようなデザインは少なかったように思います。
あと海岸と接しているため、強風もあることを想定してか高さ制限もあったのかもしれません。全体に低層建築であり、それも地味に見えた要因でしょう。

 次回は中身について、すこしだけ紹介して終わりにしたいと思います。